早稲田の東亜貴重資料展

【御挨拶】
令和4年(2022)10月7日から11月4日にかけて、早稲田大学図書館は、日本中國學會の協賛を得て、「早稲田の東亜貴重資料展」を開催します。
本展覧会は、大きく2つのテーマからなります。
第一は、早稲田大学図書館が所蔵する国宝、「礼記子本疏義」と「玉篇」を代表とする、古典籍です。とりわけ今回初めて、当館所蔵の「玉篇」と、その欠落部分である京都国立博物館所蔵品を合体させた画像パネルを製作しました。これにより、「玉篇」第九巻の復元画像をご覧いただけます。
第二は、早稲田大学と近代中国との関わりを示す資料です。早稲田大学の創立者、大隈重信は、変法自強運動に失敗し、日本に亡命した康有為を高く評価し、早稲田の自宅近くに住まわせています。大隈が逝去すると、彼は一幅の書を大隈に捧げました。それが今回展示する書です。また、早稲田大学では、多くの中国人留学生が学び、中国の近代化に大きな役割を果たしました。「鴻跡帖」は、明治38年(1905)に開設された清国留学生部の卒業生や中国人来賓が寄せた詩文、書画が綴じられた冊子です。早稲田大学の中国学者を代表する津田左右吉も、清国留学生部の教員を勤めていました。
それぞれの展示資料を、人物たちのエピソード(故事)と併せて、ご鑑賞をお楽しみください。早稲田大学と中国との深い関わりに改めて注目していただき、資料が持つチカラを感じていただければ幸いです。
2022年10月7日
日本中國學會
早稲田大学図書館
【概要】
◆開催期間:2022年10月7日(金)から11月4日(金)まで
*10月7日(金)から10月9日(日)までの大会開催期間3日間は、国宝2点(原本)を出陳いたします。
*会期中の日曜日、祝日は閉室します。ただし、10月9日(日)は開室します。
◆会 場:早稲田大学総合学術情報センター2階展示室
◆開室時間:午前10時~午後6時(11月4日(金)は午後5時 閉室)
◆入場無料です。
◆図書館入館資格のない方でも、ご覧いただけます。
◆オンラインでは以下の特設サイトから御覧頂ければと存じます。
◆詳細については、早稲田大学図書館の記事を御覧下さい
【『ふみくら』早稲田大学図書館報】
https://waseda.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=73269&file_id=101&file_no=1
【早稲田の東亜貴重資料展 特設サイト】
《企画展》早稲田の東亜貴重資料展(早稲田大学中央図書館ニュース)
**バーチャルミュージアムもこちらからご覧いただけます**
https://www.waseda.jp/library/news/2022/09/06/12947/
《展覧会のヴァーチャル・ミュージアム》
https://archive.waseda.jp/?clp=En9VE
【出陳資料一覧】
◆10月7日(金)~10月9日(日)
○国宝「礼記子本疏義第五十九」 一巻
○国宝「玉篇巻第九残巻」 一巻
○康有為「大隈侯大徳頌」 一幅
○「鴻跡帖 清国来賓記念・清国学生畢業記念筆墨」
◆10月11日(火)~11月4日(金)
○康有為「大隈侯大徳頌」 一幅
○「鴻跡帖 清国来賓記念・清国学生畢業記念筆墨」
○「孫文書簡 大隈重信宛」 一巻
○清・徐松撰「西域水道記」銭恂寄贈本
○京城 學藝社刊『朝鮮文庫』 早稲田大学朝鮮同好会寄贈本
○吉田東伍著『大日本地名辞書』稿本
○澤田瑞穂「風陵文庫」宝巻、年画、影絵
○「中国文化大革命史料」通知、報紙、毛主席語録、毛主席徽章